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【2024/05/21 09:59 】 |
ちょっとくらいお茶らけてくれたっていいじゃない
小説家になろうから転載します、タイトル:はじまり《いち》作者:夢宮
俺は死んでいく。半身を失って人間は生きていられない。世界から色が消えてモノクロに塗り替えられる。無機質な世界。そこに俺は沈んでいく。悔しい。どうしようもなく悔しい。別段俺が殺されたことがではない。あ、いやでもそれはやっぱちょっとある。ただ、こんな結末になってしまったのがたまらなく悔しい。俺達はどうしてこうなったのだろう。黄金の記憶を辿る。醜く歪んだ今と比べる。皆、死んだ。そして俺も死ぬ。あいつも報われない。最悪なエンディングじゃないか。三流のシナリオだ。この終わりには何もない。ふざけるな!そんなの許せるか!俺たちのシナリオを三流作家になんか任せてたまるか!俺たちはそんな安い物語になんてならない!抗いたい。この運命に。闇の底に沈められた俺達の終わりに。藻掻く。消失していく意識の中、俺は必死に泳ぐ。こんな結末は許さない。俺達は、誰も笑っていないんだ。どこで間違えた。俺は、俺達はどこで間違えたんだ。思い返せば全てが過ちで全てが正しかった気もする。やり直したい。俺たちがこうなる前の人生を。俺達が報われる人生を。もう一度、せめて救われる結末を。いや、やっぱ最高の結末がいい。望み得る限り最良を。藻掻いた。泳いで、泳いで、泳いで、その先に、モノクロの世界で、唯一の輝きを見た。モンクレール ダウン
闇の底を泳ぎながら、今にも消えそうな意識で、必死に手を伸ばして、その光を、掴んだ。気付けば真っ白な空間の中にいた。真っ白と言っても紙とか雪とかそんな白さじゃない。周りが白く輝いているのだ。こんなに光を放つ物質はこの世にない。非現実的な空間だ。なるほど、俺は理解した。ここは天国なのだろう、と。それはそうか。真っ二つにされて人間が死なない訳がない。
となると目の前にいるこの男は死神か。剣二本もってる。かっけー。卍解!とか言うのだろうか。やばい、ちょっと見てみたい。「なぁ、それって本物?」双剣を指差して聞いてみる。三秒…七秒…十秒経過。返事なし。沈黙。仕方ない、質問を変えよう。「なぁ、もしかして「今のは余の月牙天衝ではない、ただの斬撃だ」とか言ったりするの?」やっぱ返事はない。このむっつりさんめ。ちょっとくらいお茶らけてくれたっていいじゃないかそっ、もう少し真面目な質問してみよう。「なぁ、もしかして俺って死んだの?」
 前言撤回、口に出してみるとかなりふざけた質問だった。『貴様はまだ死んでいない』「まだ?」驚いた。まさか返事がもらえるとは。しかしどういうことなのか。俺はまだ死んでないらしい。ということはそのうち死ぬのか。いや、当然だな。
「ははっ、悔しいなぁ。結局、俺は何も出来なかったのか。くそ、俺は何も変えれなかったのか」
 どこかでさっきまでのことは夢で、きっと俺は今夢の中にいるのだろうと願っていた。けど、やっぱりそんなことはなくて、第三者からこうして死の宣告を伝えられると受け入れるしか出来ない。
 全身から力が抜けていく。身体がほつれていく。俺がバラバラになっていく。この空間に霧散していく。俺が消える。あぁ、やっぱり俺は何も出来ずに死ぬのか。モンクレール 通販

 崩壊していく俺の腕を死神が掴んだ。なんだよ、俺は地獄行きなのか。
『貴様は何を望む』死神は俺を真っ直ぐに見てそう言った。違う、こいつは死神なんかじゃない。わかったぞ、お前の正体が。お前は俺、お前は力、お前は理想を叶える夢の欠片。そうか、つまりは、これが“俺”の人生の最後に残ったチャンスなのだ。ならば何も迷うことはない。そう、本当にずっと望んでいたものはたった一つ。あの時からずっとただ一つだけだ。憧れ続けた。叶えれるってんなら叶えてみやがれ。何よりも高尚で何よりも幼稚な、きっと誰もが一度は願う事だ。
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【2011/11/15 11:04 】 | 小説
四月の顔合わせから意気投合して仲良く
小説家になろうから転載します。 タイトル:スクランブル?コネクション 作者:瀬谷和泉  濡れた髪を全体的に後ろへ撫でつけて全開になっていた額。シルバーフレームのメガネもなかった。 モンクレール
 高校では吹奏楽部に所属する先輩が、まさかのサーフィン、まさかのウェットスーツ姿。  制服姿からは想像もつかなかったがっちりとした体型。  ――なにもかもが違ってた。 「そんなに警戒しなくても、誰にも話したりしてないって」  くすりと笑うその人が、昨日海で出会った白砂先輩だ。  同じ図書委員を務める先輩とは、四月の顔合わせから意気投合して仲良くなった。一緒に受付の当番をすることも多い。 「彼氏いないって聞いてたから正直びっくりしたけど――なかなか強面な彼だね。偉い睨まれたよ。赤石の好みとしては意外だったかな」 「ルカはっ……あの人は私の幼馴染みで別に付き合ってるわけじゃなくて……顔も、愛想がいいわけじゃないんですけど本当はあんなに無愛想な感じでもなくて!モンクレール レディース
 でもごめんなさい、せっかく日傘拾ってもらったのに、不快な思いをさせてしまってすいませんでした」 「ああいいよ別に、そんなのは気にしてないから。でも幼馴染みって――平気でキス出来るようなフランクな関係なの? あぁ、帰国子女とか」 「ち、違うんです、あのキスはっ!」  しまった、と思った時には図書室内のあちこちから好奇の視線を向けられていた。 「可愛いねぇ、赤石」  私の頭をなでる先輩は、そのまま何事もなかったように手元の本へと視線を戻した。  放課後の当番は私ひとりだった。  テスト前以外は利用者が多くない図書室は閑散としている。静まり返った場所にいると、色んなことを考えてしまう。 “平気でキスできるようなフランクな関係なの?”  あれは不意打ちだったから驚いてどうすることもできなかっただけ。  掠っただけだし……あんなのキスとしてカウントするのもどうかと思うけど……。 「でも私、初めてだったのにな」  唇が触れたと分かっても、嫌じゃなかった。  けどちょっと後悔したような顔をしたルカの反応が気になってる。昨日は結局最後までそのことには触れて来なかったし。 「たまたま当たっただけとか? そっか、あのルカの反応はそういうことだよねきっと。なぁんだ」  都合よく自己完結させると、ちょっと虚しくなる。  まるでルカに期待してるみたいな自分に気付いて顔が熱を持った。 「赤石、耳が赤いけど熱でもあるんじゃないの」  背後から声と同時にやって来た手がぺたりと額に当てられて、肩が震える。モンクレール メンズ
【2011/11/08 10:56 】 | 小説
ボーっと考えながら歩いていたら公園が見えてきた
普通に彼氏持ちの女の子ってことでどうだろう。 モンクレール ベスト
そして、私は今、学校帰りに公園に向かって歩いてる。 まったく、8月に入ってから暑すぎるんじゃないかな? 夕方にただ歩いてるだけでもだるくて仕方がない。 っていうか、セミが鳴いてるせいで余計に暑い気がする! イライラをセミにぶつけて額にうっすら汗をかきながら1人で歩いていく。 今から行く公園は凛といつも会う公園。 学校が違うから会うのも一苦労。二人が暇なときは学校帰りに此処で会うことにしてる。 会っても少し喋って一緒に帰るだけなんだけど。 ボーっと考えながら歩いていたら公園が見えてきた。  でも、凛はまだ来てないみたい。 まぁ、来ていないのはいつもの事だから気にしないで待つことにする。 すると、入口の方に凛っぽい姿が…ってか、確実に凛なんだけど。モンクレール ダウン
「ゴメン!遅れた!」 制服姿で言いながら走ってくる。 私の側に来た時には息切れしてるくらいで、夏なのに御苦労さま。 家が近所で小さいころから一緒に居るた幼馴染。 彼は高校1年生で15歳で。名前は凛。 名前を見ると凛としててカッコいい感じだけど、実際はいたって普通だったりする。 あっと、私の自己紹介忘れてた。 期待は外れたようで、何処にも柔らかい物が触れた感触は無く…。 ほんの少し残念に思いながら私はそっと目を開けた。 すると、さっき凛が触った手の小指に指輪がはまっていた。 そのピンキーリングには小さなシルバーのひまわりがちょこんと乗っていてとても可愛い。 「誕生日おめでとう。まな。」 言った後、私の手の甲にチュッとキスをした。 やっぱりお姫様扱い…なのかな? 嬉しいのと恥ずかしいので頭が回らなかったから、とりあえず凛にお礼を言う。 「ありがとうっ」 私にはもちろん見えないけれど、自分が満面の笑みだってことが分かる。 「さ、プレゼントも渡したし帰ろっか。」 喜ぶ私を満足そうに見た後凛が立ち上がったから、私も同じように立つ。 モンクレール メンズ
【2011/10/25 10:56 】 | 小説
モンクレールかあったのだろうか
なんだろう、変な感じがする。モンクレール

 準備万端だからか?
 先ほどあつらえた様に、新鮮だった。
 「俺が食べようと思ってたんだけどな、やる」
 なるほど、そういうことか。
 「しばらくは俺が面倒をみることになった」
 寝る前に小山田さんが張り切ってたみたいだけど、何かあったのだろうか。
 「そう残念そうにするな。手が空いているのが俺だけだったんだ」
 「残念そうにはしてません。むしろ明人さんのほうがよかったですよ」
 「そうか?俺なら小山田のほうが良い」
 「気が気じゃないですよ。異性に世話をしてもらうなんて、休まりません」
 「男の子だな」
 「思春期ですから」
 クツクツと楽しそうに明人さんが笑って、楽しくなさそうに僕は笑った。モンクレール メンズ

 幸い、怪我に響くことはなく、起き上がることはできた。
 それにしても、怪我にさわらないようにするのが、上手いな、明人さん。
 御姫様抱っこのときだって、痛むことがなかった。
 慣れているのだろうか。
 ありがとう、と心の中でお礼をしてから、右手でコップを受け取ろうと思ったけれど、右手首にも軽く包帯が巻かれていた。
 これは、使っていいのだろうか。
 コップの寸前で一度手を止め、大丈夫だろうと、再び手を伸ばす。
 コップの底を掌で受け、不自然だけれど、一番安定させられそうな持ち方で口に運んだ。
 手首はそれほど痛まず、これならなんとか使えそうだと先ほどの結論を強固にする。
 こらえきれずに呻いた声で、明人さんがよってくる。
 何か喋ろうかと思うけれど、乾いた喉がはりついて、上手く声にならない。
 それに気がついた明人さんは、待ってろ、と一言だけ呟いて視界から消えてしまった。
 痛みと熱でも醒めない意識に、どれほど眠っていたのだろうかと思う。
 それにしても、熱い。
 おかしくなっているのではないか。
 視線を向けると、そこには白い包帯に覆われた自分の腕が見えるだけで怪我の具合は見えなかった。
しばらく苦しそうに喘いでいたが、今は熱っぽい息を規則的にあげていた。
 どうやら眠ったようだ。
 しかし、まあ。
 油断していたことは確かだと、認めよう。
 ただの換気のつもりだったのだがな。
 息を殺して、のむ。
 「けーきゃけけかかか」
 それは聞きなれない鳴き声を上げて、そこに降り立った。
 石のような肌。
 背の低い人間のような大きさ。
 背中に生えた、蝙蝠のような羽。
 その手は猛禽類のように、するどい爪が伸びていた。モンクレール レディース
【2011/10/18 11:35 】 | 小説
近年はようやくモンクレール淑女として扱ってくれるようになったのか
ルジェが強い気持ちでベルフェルトを見返すと、ベルフェルトは目を眇めてルジェとアルスを交互に見た。片手で顔を覆うとぶるりと身体を震わせたかと思うと大口を開けて大笑いしだした。アルスは困惑してルジェを見つめたがルジェも曖昧に目を泳がせるしかない。
モンクレール

アルスは呆気に取られ、ルジェは疲れたように溜息をついた。この叔父は昔からルジェが真剣に言っていることを大笑いする失礼な人だった。近年はようやく淑女として扱ってくれるようになったのか、馬鹿みたいに笑うことはなくなったと思っていたのだが久々に会ったらこれだ。信頼はできるがよく分からない人でもあった。一気に場を持って行かれてへたり込みそうになったが、気を取り直してアルスに向き直る。

「アルス、こちらはベルフェルト?ガレスディエリエル公爵よ。父の弟に当たる方で、月白城の城主でもいらっしゃるわ。私が信頼できる数少ない方」

ルジェと同じ亜麻色の髪は血の繋がりがあるためだと分かる。アルスは声を出すことを躊躇い、深々と頭を下げるだけに留めた。顔を上げるとベルフェルトは好奇を隠さない青い目でアルスを見ていた。
「知っていらしたの?」モンクレール 2012

「もう皆知っているんじゃないかな。君が奇妙な人物を連れ帰ってきたことも、ロシュフォールがランゼールに使者を出したことも。尤も、まさかその相手がブレンドレル辺境伯とは思いもしないだろうけどね」

あっという間に城中に噂は広まったらしい。だが、目下の問題は目の前にいる曲者の王弟だ。にこにこと優雅にお茶を飲みながら全て吐いてしまえと言っている。もしアルスとの経緯を全て話してしまったらどういう反応をするだろうか。ルジェは横目でアルスをちらりと見たが当然のことながらその表情までは窺えない。アルスもルジェの迷いを感じ取っていたが、この男の目的が分からず、決断しにくい。ベルフェルトはそんな二人の様子を見てか見ずにかティーカップを置いて、さて、と言った。何を言い出すのかと冷や冷やして待っていると、すっくと立ち上がった。
奥宮は正宮に続く庭よりも一段高い場所にあり、人工滝と精巧に飾られた石段で繋がれていた。春になれば花が咲き乱れるのだろうが、今はまだ草木も寒々しい姿で味気ない地面をさらしていて、滝や泉の水は枯れている。庭の奥には塔や宮より装飾の少ない建物がいくつか見える。要塞のようなこの城は広大だった。城壁は遠く、侵入が難しいのはもちろん、外に逃げ出すことすら難しいだろうことが見て取れる。隙を見て城下を見に行こうと思っていたのだが、真正面から頼んで許されるだろうか。先ほどまでの悲愴な姿から一転して暢気に観光の予定を考えていたアルスは廊下の物音に気付いて部屋の扉に目を向けた。軽快なノックが聞こえたが、返事を返さないうちに扉はあっさりと開かれて男が入ってきた。モンクレール レディース
【2011/10/12 11:20 】 | 小説
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